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和食の基本おせち料理の基本を知ろう

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日本の伝統的な食文化の一つにお正月におせち料理をいただく習慣がありますが、あなたは毎年おせち料理をいただいていますか。現代はお正月の過ごし方は家庭によってさまざまで、おせち料理は外から買ってきたもので済ましてしまう家庭もあれば、おせち料理自体を食べないという家庭もあるかもしれません。しかし、日本の季節を楽しむためにはおせち料理は一年のはじまりの行事でもあるが故に、日本人としては大切にしたい習慣の一つですよね。こちらでは、おせち料理とはどのようなものでどのような意味があるのかなど、おせち料理の基本についてご紹介しますので、おせち料理を今一度見直してみられるきっかけとしてみてください。

目次

おせち料理とは

そもそもおせち料理とはどのような料理なのでしょうか。おせち料理は、日本独特のお正月を祝うための年に一度しか食べない、とても特別な料理の一つです。何のためにおせち料理をいただくのかというと、新しく迎えた年のはじめに家族みんなでそろってこの日を迎えられた喜びに対して感謝するためです。

おせち料理にはどのような料理を入れるのか

おせち料理は基本的には二段または三段になっているお重箱を使います。そして、中に入れる料理には、新しい年の安全祈願や繁栄を願って、それぞれの意味の込められたものが入れられます。 代表的なおかずは、「黒豆」「数の子」「田作り」「たたき牛蒡」「栗きんとん」「紅白かまぼこ」「伊達巻」などがあります。これを耳にするだけでもお正月を連想させるようなおかずですよね。そして、それぞれのおかずには大切な意味がこめられています。 「黒豆」は、まめに暮らすという意味があり、毎日を怠けることなく誠実な気持ちで過ごすことを意味しています。「数の子」は子孫繁栄、「田作り」は豊作を願ったり実りある仕事を意味します。「たたき牛蒡」は継続は力なりを表し、「栗きんとん」はよく働いてしっかり稼ぐ、「紅白かまぼこ」は正々堂々と正直な気持ちを保つ、「伊達巻」は巻物という観点でいつでも学ぶ姿勢を大切にするという意味がこめられています。 おせち料理はこのようにそれぞれのおかずの持つ意味を知ることでより日本文化の深さを実感することができると思います。このようなことを話題に上げて家族で盛り上がるのも楽しいですよね。そして、子供や孫の世代にもこの素晴らしい習慣を残していきたいものです。

おせち料理は自分でつくった方がいいのか

おせち料理は普段つくるおかずとは違って、どれもつくるのが難しそうと感じたり手間がかかってしまうことで、スーパーなどでおかずを買い集めてお重箱に詰めるだけという家庭も多いかもしれません。でもそれでは手抜きをしているように思ってしまって罪悪感を持ってしまう方もおられるかもしれません。もちろん、つくれる余裕があるのであれば手作りのおせち料理が最も好ましいのは事実ですが、おせち料理はつくるということよりも、おせち料理をお正月に出してみんなで食べることへの方が重要性が高いといえます。ですので、買い集めたものを詰めただけなのは手抜きとして捉えるのではなく、それだけでもありがたいし意味のあることだと思うようにしてみましょう。また、時間に余裕が少しでもあるのであれば比較的家庭でもつくりやすい、田作りや栗きんとん、たたき牛蒡や煮しめなど、まずはどれか一つだけを作ってみるというにもいいかもしれません。そのようにして毎年作れるものを増やしていくようにすれば、あなたの家庭だけの味のおせち料理がつくれて、満足度の高いお正月料理を楽しむことができることでしょう。

おせち料理を見直して一年の始まりをより豊かに

いかがでしたか?現代ではおせち料理の存在が軽視されがちですが、お正月を家族でお祝いする時におせち料理が用意されているだけで、お正月の気分が高まるだけでなく、気持ちのよい一年の始まりをスタートさせることができます。また、みんなで感謝の気持ちで頂くことでより豊かなお正月を過ごすことができます。是非これを気におせち料理の在り方を見直していただき、次回のお正月にはおせち料理を堪能することを実践されてみてはいかがでしょうか。

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