和食の食材・道具・食材の切り方・作り方・レシピを紹介します。

天ぷら専門店で天ぷらを頂く時のマナー

和食

自宅で天ぷらを揚げるのもいいものですが、天ぷら専門店のレストランでいただく天ぷらは格別ですよね。目の前で揚げたてが食べられるのは、なんとも贅沢で至福の時間です。でも、あなたは天ぷら専門店でお食事をする時に、お店のマナーをしっかりと守っていますか?マナーを意識しながら食べていますか?マナーを守って食事をすることは、自分がより美味しく食事を楽しめるだけでなく作り手の思いやりを受け止めて感謝を表すことにも繋がります。こちらでは、天ぷら専門店で天ぷらを食べる時の基本マナーをご紹介しますので、是非参考にしてみてください。

目次

天ぷらの基本は出来立てを召し上げること

天ぷら専門店で天ぷらを頂く時、最も大切なマナーが「揚げたてをいただく」ということです。これはマナーなの?と感じるかもしれませんが、作り手に対する礼儀の一つになります。作り手はできるだけ料理が一番おいしいタイミングで頂いて欲しいと思っています。その気持ちに応えるためにも、天ぷらができたら揚げたて、出来立てをいただくように心がけましょう。また、揚げたてはカリッとした衣の食感が楽しめるだけでなく、素材の風味が一番活きていて美味しく感じるタイミングでもありますので、天ぷらが出されたらできるだけ早めに頂くようにしましょう。

天ぷらを食べる順番もマナーの一つ

出来立てを頂くのはもちろん、天ぷらは食べる順番にも気をつけたいものです。天ぷら屋さんには一品ずつ揚げたものを提供してくれるところがありますが、この場合は出された順番で食べれば問題ありません。一般的には、一品ずつ出てくる天ぷらのコースでは、まずはエビ、小魚類、野菜、あなご、かき揚げの順で出てきて、最後にごはんと味噌汁という流れが多いのが特徴です。この順番にも作り手の意図がありますので、順番に食べるようにしましょう。

気をつけたいのは、お皿に数種類の天ぷらが盛り付けられて出された場合です。この時は食べる順番に気をつけましょう。盛り合わせの場合は、味の淡白なものから濃いものへと向かっていただくようにします。例えば、野菜やエビ、小魚類などの魚介類などが淡白なもので、かき揚げなどが濃厚なものとなります。もしどれから食べればいいのか迷ってしまう場合は、盛り付けの手前にあるものから手をつければ大丈夫です。作り手は、先に食べて欲しいものを順番に取りやすいように手前に盛り付けてくれますので、盛り付けされた取りやすい位置にあるものから取れば間違いありません。

つけつゆやお塩で天ぷらの味の変化を楽しもう

天ぷらを思う存分楽しむためには、天ぷらにつける調味料も大切なポイントです。一般的に天ぷらといえば天つゆを想像されるかもしれませんが、岩塩などの塩をつけて食べることで、素材の味が引き立ち本来の風味をそのままに楽しむことができます。また天つゆで食べる時は大根おろしを入れて食べるとさっぱりと頂くことができます。他にはレモンを絞るのもおすすめです。柑橘系のさっぱりとした爽やかな風味が食欲をそそります。

気をつけたいのは、天つゆやお塩を付けすぎてしまうということです。付けすぎると天ぷらの素材の味がかき消されてせっかくの揚げたての天ぷらも台無しです。天つゆにつける時は、天ぷらの糸口で食べられる分量にだけさっとくぐらせるようにつけて食べるのが理想です。また、お塩は指でひとつまみとってパラパラと天ぷらの上にかける方法でつければ付けすぎを防止することができます。

マナーを守って美味しく気持ちよく天ぷらをいただこう

いかがでしたか?天ぷら専門店で天ぷらを頂く時は厳しいマナーというのはないものの、作り手と食べる側がお互い気持ちよくいられるためには最低限のマナーを守るということが大切です。マナーと言っても難しいものではなく、少し頭の片隅にいれておくだけで守れることなので、是非今度天ぷら専門店に行ったときには今回ご紹介したマナーのいろはを思い出してみてくださいね。

和食資格取得の通信教育  和食資格取得の通信教育